本文に移動

三重県視覚障害者支援センター

9. 三重県立美術館特設コーナーのご案内

 三重県立美術館では、「誰もが利用しやすい環境を整える」ことをめざし、あらゆる人が美術鑑賞を楽しむために、作品に触れて鑑賞することができるコーナーを定期的に設けてきました。この特設コーナーでは、柳原義達が制作した小型彫刻をさわって鑑賞することができます。このたびは、2022年度に行った展示の仕組みを引き継ぎつつ、さわることができる作品を入れ変えて、再度展示を行います。

 柳原義達(1910年から2004年)は、兵庫県神戸市出身の彫刻家です。柳原は、最初、画家をめざしますが、美術雑誌でフランスの作家ブールデルの彫刻を知って感銘を受け、彫刻の道に進みました。東京で活躍し、戦後にはフランス留学を経験して、日本を代表する彫刻家と呼ばれるようになります。代表的な作品として人やカラスの彫刻が知られています。

 美術館では、作品を守るため、通常は作品にふれて鑑賞することはできません。しかし、手でさわって鑑賞をすることによって、目で鑑賞するときとは異なる、新しい発見が得られることもあります。

 今回展示する彫刻は、もともと作家が手で粘土にふれながら制作した作品です。作品に手をあて、素材の温度や表面の凹凸、大きさを感じながら鑑賞することで、作家が手でかたちづくろうとしたものに迫る機会となれば幸いです。なお、障害者手帳等(アプリ含む)をお持ちの方および付きそいの方1名は無料です。展示室入り口で手帳をお見せください。

 どなたでもさわって鑑賞できますが、作品保全のため、展示室では係員の案内のもと、準備を行っていただく必要があります。使い捨て手袋(人工ゴム)の配布や、白手袋の貸出も行っています。また、さわる鑑賞を希望されない方も、ご観覧いただけます。会場で配布しているリーフレット、パネルの音訳、点訳もご用意しています。必要な方はお声をお掛けください。

会場でのサポートをご希望の方は、事前にご連絡いただくとスムーズです。

 会期は、春 2024年2月14日(水曜日)から5月12日(日曜日)、夏 2024年5月14日(火曜日)から7月21日(日曜日)まで。春と夏で作品はすべて入れ替わります。

 休館日は月曜日。開館時間は9時30分から17時(入館は16時30分まで)です。

お問合せ先

三重県立美術館

〒514-0007 三重県津市大谷町11番地

電話  059-227-2100(代表)

ファックス  059-223-0570

メール  bijutsu2@pref.mie.lg.jp