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三重県視覚障害者支援センター

2. 視覚障がい者の読書の世界にもついにAI技術が

 視覚障がい者は、別名「情報障がい者」と言われることがあります。基本的に情報の8割は、眼から入ってくるといわれています。

 そのため、ICT技術が進歩し、インターネットなどでの情報収集ができるようになっても、それを十分に使いこなしている人はまだまだ少ないと思われます。

 とくに一番知りたい、すぐに知りたい情報の代表格は、自宅等に届く郵便物です。封筒に印刷されている差出人や、簡単な内容など、なかなか独力で理解するには、まだハードルが高いように感じています。また、手書きのメモなども、独力で読むことはまだ難しいのが現状でしょう。

 7月1日に、音声と拡大読書器を製造・販売するアメディアは、かねてより製品化していた「よむべえシリーズ」に生成AI技術を日本で初めて搭載したモデルを発売しました。

 AIとは、人工知能の略。生成AIは、この人工知能技術を基盤に、「こうしてほしい」という要望を伝えると、その要望を具現化してくれる技術です。

 これを応用した「よむべえシリーズ」は、インターネットと接続するだけで、メニュー形式で読み上げられる内容から、手書きのメモやレシート、今まで難しかった新聞の記事の内容を分類して読み上げたり、内容を要約してきれいな音声で読むことができます。

 支援センター職員も試しましたが、その読み上げ精度に感動いたしました。今まで100%間違いなく読み上げることが不可能だった文章は、ほぼ間違いなく読み上げることができます。

 詳細は、支援センターの展示品で体験いただくか、YouTubeの「アメディア・オンエアー」をご覧ください。

 なお、お試しを希望される方は、支援センター(電話 059-228-3463)までご予約ください。