ピックアップ図書
今月はピックアップ図書を掲載します。第173回芥川賞と直木賞ともに該当作なしとなりましたが、候補になった本を10冊と、日本人初の英国推理作家協会の「ダガー賞」を受賞した作品を1冊、合計11冊をご紹介します。
▽芥川賞候補作品 4冊
1 「トラジェクトリー」 グレゴリー・ケズナジャット 著
(デイジー) 製作中 (点字) 製作中
英会話教師と、熟年の男性生徒との間に生まれる不思議な心の交流を描く。
2 「鳥の夢の場合」 駒田 隼也 著 (デイジー) 製作中 (点字) 製作中
夢と現、過去と現在、生と死。あちらとこちらを隔てる川を見つめながら、「わたし」が決断するまでの五十五日。
3 「踊れ、愛より痛いほうへ」 向坂 くじら 著
(デイジー) 製作中 (点字) 2冊
幼い頃から納得できないことがあると「割れる」アンノは、愛に疑念を抱いていた。恋を疑い、家庭を拒否して、アンノは走り出す。
4 「たえまない光の足し算」 日比野 コレコ 著
(デイジー) 製作中 (点字) 製作中
ここは帰るべき家を持たない少年少女たちの残酷な楽園。21歳の新鋭が爆発させる愛と幻想の世界。
▽直木賞候補作品 6冊
5 「ブレイクショットの軌跡」 逢坂 冬馬 著
(デイジー) 製作中 (点字) 製作中
移り変わっていくブレイクショットの所有者を通して、現代日本社会の諸相と複雑なドラマが展開されていく。
6 「乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO」
青柳 碧人 著 (デイジー) 製作中 (点字) 製作中
巨匠・江戸川乱歩と、ユダヤ人を救った外交官・杉原千畝。まだ何者でもなかったふたりは希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合う。斬新な発想で描く波瀾万丈の物語。
7 「嘘と隣人」 芦沢 央 著 (デイジー) 製作中 (点字) 製作中
ミステリ・ランキング常連の注目作家による、新境地連作ミステリ。
8 「踊りつかれて」 塩田 武士 著 (デイジー) 製作中 (点字) 製作中
ブログに突如書き込まれた宣戦布告。そこでは、SNSで誹謗中傷をくり返す人々の名前や年齢、住所、職場、学校など、あらゆる個人情報が晒された。
9 「Nの逸脱」 夏木 志朋 著 (デイジー) 製作中 (点字) 製作中
始まりは日常からの小さな「逸脱」だった。自ら仕掛けた罠が次々と思いがけぬ修羅場を呼び込んでいく隣人たちの3つの物語。
10 「逃亡者は北へ向かう」 柚月 裕子 著
(デイジー) 製作中 (点字) 6冊
人生を変えるために青年は北を目指した。震災の混乱のなか、ふたつの殺人事件が起きた。逃亡する容疑者と追う刑事。ふたりはどこへ辿り着くのか。
▽ダガー賞受賞作品 1冊
11 「ババヤガの夜」 王谷 晶 著 (デイジー) 4時間27分 (点字) 2冊
暴力が唯一の趣味の女は、暴力団会長の一人娘を護衛することになった。拳の咆哮轟く、バイオレンスアクション。