ピックアップ図書
今年も早いもので、残すところ1ケ月余りとなりました。寒暖差のはげしい日が続いております、ご自愛ください。
話はかわりますが、10月1日は「法の日」でした。「法の日」から一週間は「法の日週間」とされ、最高裁判所、法務省・最高検察庁及び日本弁護士連合会の共催により各地でイベントがありました。
今月のピックアップ図書は、ノーベル平和賞を受賞した、日本原水爆被害者団体協議会の本を2冊、ノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんの本を1冊、法曹に関する本を8冊、合計11冊をご紹介します。
▽ノーベル平和賞受賞団体の本 2冊
1 「被爆者からあなたに いま伝えたいこと」
日本原水爆被害者団体協議会 編 (デイジー) なし (点字) 2冊
原爆投下によってこの世の地獄と化した広島と長崎。日本原水爆被害者団体協議会を結成し、核兵器廃絶と原爆被害への国家補償を訴え続けてきた被爆者たちが、核兵器も戦争もない世界の実現を願い、次世代にメッセージを伝える。
2 「あの日・・・ 『ヒロシマ・ナガサキ 死と生の証言』より」
日本原水爆被害者団体協議会 編 (デイジー) なし (点字) 2冊
百余名の被爆者が「あの日」の実相を伝える。戦後50年、若い世代の平和への思いを育む絶好の本。
▽ノーベル文学賞受賞者の本 1冊
3 「少年が来る」 ハン ガン 著 (デイジー) 7時間1分 (点字) 4冊
1980年5月18日、韓国の光州で起きた民主化抗争・光州事件。あのとき、生を閉じた者の身に何が起きたのか。生き残った者は、あれからどうやって生きてきたのか。光州事件で命を落とした人々への鎮魂の物語。
▽法曹に関する本 8冊
4 「こども六法の使い方」 山崎 聡一郎 著
(デイジー) 6時間28分 (点字) 3冊
「なぜ法律を守らなければいけないのか」という子どもの疑問に、『こども六法』をどう活用して答えればいいか。法教育の目的や基本の考え方を紹介する。
5 「家庭裁判所物語」 清永 聡 著
(デイジー) 10時間49分 (点字) 6冊
2019年に70周年を迎えた家庭裁判所。日本国憲法の理念を実現してきた足跡を、貴重な証言と資料から、丹念に描く。
6 「裁判官も人である 良心と組織の狭間で」 岩瀬 達哉 著
(デイジー) 10時間10分 (点字) 5冊
生々しい感情が渦巻く裁判官の世界。100人を超える裁判官への取材で、閉ざされた世界の住人の「素顔」に迫り、裁判所の内幕を解明する。
7 「裁判長の沁みる説諭 刑事法廷は涙でかすんだ…」 長嶺 超輝 著
(デイジー) 5時間8分 (点字) 3冊
道を踏みはずしてしまった人々の罪に対して示された、裁判官の「30の聖断」を紹介する。
8 「加害者家族」 鈴木 伸元 著 (デイジー) 6時間1分 (点字) 3冊
被害者家族はマスコミ取材による二次被害で心の癒える間もないが、実は加害者家族も凄惨な生活を強いられている。他人事ではない実態を明らかにした、衝撃の一冊。
9 「いっしょにいるよ 子どもと裁判に出た犬 フランとハッシュの物語」
涌井 学 著 子ども支援センターつなっぐ 原案
(デイジー) 5時間4分 (点字) 2冊
虐待や性被害によって傷ついた子どもを癒す「付添犬」。弁護士、医師など子どもたちと関わってきた大人たちが、悪戦苦闘しながら「付添犬」制度を立ち上げる実話をもとにした物語。
10「不知火判事の比類なき被告人質問」 矢樹 純 著
(デイジー) 8時間58分 (点字) 4冊
左陪席の不知火裁判官が、予想外の質問を被告に投げかけ、悲しすぎる事件の真相を自白のもとに晒して、法廷の景色を一変させてしまう。こうした不知火判事の質問は「他に類を見ない質問」と法曹関係者の間で囁かれていた。
11 「看守の流儀」 城山 真一 著 (デイジー) 10時間29分 (点字) 6冊
石川県の加賀刑務所を舞台に、刑務官たちの矜持と葛藤がぶつかり合う連作ミステリー。「看守の信念」へと続く。