ピックアップ図書
今年の夏も猛暑日が続きましたので、残暑疲れの方もみえると思います。
ご自愛ください。連日、熱中症警戒アラートが発表されていましたので、子供たちが公園で遊ぶこともなく、夏休みが終わりました。夏休みといえば、たくさんの宿題を思い出します。
では今月のピックアップ図書は、第70回青少年読書感想文全国コンクール課題図書を10冊と、点字毎日で紹介された本を3冊、合計13冊をご紹介します。
▽小学校高学年(5・6年生)の部 4冊
1 「ぼくはうそをついた」 西村 すぐり 作 (デイジー) 3時間55分 (点字) 2冊
祖父から、原爆で亡くなった大おじの話を聞いたリョウタは、自分の住む広島の街を歩き、原爆の傷について考え始める。平和への祈りと希望を描いた物語。
2 「ドアのむこうの国へのパスポート」
トンケ・ドラフト、リンデルト・クロムハウト 作 (デイジー) 3時間39分 (点字) 2冊
作家の家には、特別なパスポートを持った人しか入れないドアがある。子どもたちは、パスポートやビザの申請といった課題と向き合ううちに、仲間や自分をより深く知っていく。オランダの人気児童文学作家二人による、子どもたちへのエールに満ちた物語。
3 「図書館がくれた宝物」 ケイト・アルバス 作 (デイジー) 10時間57分 (点字) 5冊
親代わりになってくれる人を探すために疎開した、両親のいない兄弟。疎開先での厳しい日々の中、兄弟にとって、村の図書館だけが救いだった。第二次大戦下、ロンドンから疎開した兄弟の心あたたまる物語。
4 「海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞」
田沢 五月 文 (デイジー) 3時間13分 (点字) 2冊
東日本大震災の直後から避難所となった小学校で、地域の被災者といっしょに、学校で寝泊まりをしていた子どもたち。子どもたちが今の自分たちに何ができるのかを考え、取り組んだことを伝える。
▽中学校の部 3冊
5 「ノクツドウライオウ 靴ノ往来堂」
佐藤 まどか 著 (デイジー) 4時間30分 (点字) 2冊
ある日、店の後を継ぐはずの兄が突然いなくなり、築100年のオーダーメイド靴店は危機的状況となった。中学生の孫は後を継ぐべきか悩める日々を過ごす。シューズデザイナーを夢見る中学生をさわやかに描いた青春ドラマ。
6 「希望のひとしずく」 キース・カラブレーゼ 著 (デイジー) 7時間18分 (点字) 4冊
オハイオ州の小さな町には、願いを叶えてくれるという井戸がある。悩みや問題をかかえる人々が、ちょっとしたやさしさで救われていく、希望と愛でいっぱいの物語。
7 「アフリカで、バッグの会社はじめました 寄り道多め、仲本千津の進んできた道」
江口 絵理 著 (デイジー) 3時間1分 (点字) 2冊
アフリカの貧困問題を解決するため、女性を勇気づけ、輝かせるために、迷い、遠回りしながら、自分の信じる道を歩んできた社会起業家・仲本千津の“進路決定”ドキュメンタリー。
▽高等学校の部 3冊
8 「宙わたる教室」 伊与原 新 著 (デイジー) 10時間33分 (点字) 5冊
東京・新宿にある都立高校の定時制に集った、さまざまな事情を抱えた生徒たち。彼らは科学部を結成し、「火星のクレーター」を再現する実験を始めた。
9 「優等生サバイバル 青春を生き抜く13の法則」
ファン・ヨンミ 作 (デイジー) 5時間35分 (点字) 3冊
大学進学実績で有名な進学校に入学したジュノ。ハードな高校生活を生き抜くために、“優等生”のジュノが見つけた法則とは? 2019年「書店員が選んだ今年の本」にも選ばれ、韓国国内で30万部を超えるベストセラーとなった本。
10 「私の職場はサバンナです! 14歳の世渡り術」
太田 ゆか 著 (デイジー) 5時間52分 (点字) 3冊
南アフリカ政府公認の日本人女性サファリガイドが、サバンナの動物たちの生態や、環境保護の最前線、人と自然が共生するために大切なことを伝える。
▽点字毎日で紹介された本 3冊
11 「見えないから、気づく」 浅川 智恵子 著 (デイジー) 4時間25分 (点字) 3冊
14歳で失明。ハンディキャップを越えアクセシビリティ技術を生み、日本女性初の全米発明家殿堂入り。日本科学未来館館長とIBM最高位の技術職を務める研究者が、自身の半生と発想の源泉を明かす。
12 「身近な小さい生き物たち 2」
武田 憲幸、武田 久美子 著 (デイジー) 2時間11分 (点字) 2冊
「身近な小さい生き物たち」の出来事や様子など、興味深いエピソードの数々を、ポエム仕立ての説明文とイラストを添えて紹介。
13 「金色のオリー」 齋藤 利代 著 (デイジー) 2時間53分 (点字) 2冊
子どもから大人へと移り行く盲目の少女イリナとその仲間が、力を合わせて困難に立ち向かう、小さな村の物語。