ピックアップ図書
今月のピックアップ図書は、第171回芥川賞と直木賞の受賞作品と候補になった本を10冊ご紹介します。
▽芥川賞受賞作品と候補作品 5冊
1 「サンショウウオの四十九日」 朝比奈 秋 著 (デイジー) 製作中 (点字) 製作中
私のすぐ隣にいる、もう一人のわたし。医師としての経験と想像力で、二人で一つの身体を生きる姉妹の人生と命の普遍を描く。芥川賞受賞作品。
2 「バリ山行」 松永 K 三蔵 著 (デイジー) 製作中 (点字) 製作中
会社も人生も山あり谷あり、バリの達人と危険な道行き。圧倒的生の実感を求め、山と人生を重ねて瞑走する純文山岳小説。芥川賞受賞作品。
3 「転の声」 尾崎 世界観 著 (デイジー) 製作中 (点字) 製作中
舞台は、ライブチケットの転売が今よりも市民権を得ている社会。「転売される」ミュージシャンの後ろめたい興奮と欲望を描いた作品。芥川賞候補作品。
4 「海岸通り」 坂崎 かおる 著 (デイジー)2時間43分(点字) 製作中
海辺の老人ホームに集う女たちのゆるやかなつながり。さまざまな人物が、正しさとまちがい、本物とニセモノの境をこえて踊る、静かな物語。芥川賞候補作品。
5 「いなくなくならなくならないで」 向坂 くじら 著 (デイジー) 製作中 (点字) 製作中
死んだはずの親友からかかってきた一本の電話。愛と憎しみ、親しみと疎ましさ、アンビバレントな人間の心情を繊細に描く。芥川賞候補作品。
▽直木賞受賞作品と候補作品 5冊
6 「ツミデミック」 一穂 ミチ 著 (デイジー) 6時間41分 (点字) 製作中
ある日、バイト中に話しかけてきた女が、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。渦中の人間の有様を描き取った、心震える全6話。直木賞受賞。
7 「地雷グリコ」 青崎 有吾 著 (デイジー) 製作中 (点字) 製作中
勝負事にやたらと強い女子高生が、日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。騙しと理詰めが勝利を導く。本格頭脳バトル小説。直木賞候補作品。
8 「令和元年の人生ゲーム」 麻布 競馬場 著 (デイジー) 製作中 (点字) 製作中
自分の可能性を知りすぎてしまった“賢すぎる”新人たち。“何を考えているのかわからない”Z世代の取扱説明書。直木賞候補作品。
9 「われは熊楠」 岩井 圭也 著 (デイジー) 製作中 (点字) 製作中
少年・南方熊楠の希みは学問で身を立て、この世の全てを知りつくすこと。かつてない熊楠像で綴る、エモーショナルな歴史小説。直木賞候補作品。
10 「あいにくあんたのためじゃない」 柚木 麻子 著 (デイジー) 7時間5分 (点字) 製作中
差別、偏見、思い込み。他人に貼られたラベルはもういらない、自分で自分を取り返せ!この世を生き抜く勇気が湧く、最高最強のエンパワーメント短篇集。直木賞候補作品。