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三重県視覚障害者支援センター

6. 消防訓練に参加しました

 今年もいつのまにか季節が進み、朝夕の冷え込みも厳しい日が続いています。暖房器具が活躍する時期となり、火の取扱いなど注意しなければなりません。支援センターが入居している三重県社会福祉会館では、年に一度、全体で消防訓練を行っています。南側駐車場にて消防訓練が実施され、支援センターからは、職員5人が参加しました。

 訓練に参加した中で、特に印象的だったお話を紹介したいと思います。まず、火事が発生したとき、見つけたときに大事なことは、声をあげる、ということだそうです。自分で何とかしようと一人で消火に努める方がいるけれど、まず声を出して周りの人に気づいてもらうことが先決だそうです。「火事だー!火事だー!」「火事です!火事です!」などと大きな声を出すことで、消防署への通報や避難誘導をしてくれる人、また消火器を持って集まってくれる人たちがいるかも知れない、なので火事を見つけたら、まず声を出してください、ということでした。

 次に消火器の使い方では、

①上方に付いているピンを抜く

②ホースをはずす

③レバーを握る

の順で扱う、ということを改めて教えてもらいました。ピンを抜かずにレバーを握ってしまう人も多いそうです。

 そして、いざ消火を始めるときは、まずは火から離れた所から、そのあと火元を回り込むようにしながら徐々に近づくことが大切だそうです。最初から火元の近くに行って消火をしようとし、火の粉を浴びてしまうという事例はよくあるそうです。遠くから、まずは火の元に近いところを狙うようにする。ただし、消火器を使うのは初期の消火だけ。燃え広がっているなら逃げてください、というお話でした。

 逃げるときは、ハンカチなどで口を覆い、低い姿勢で、壁を伝って逃げる。防火扉や壁が熱くなっていたら、そちらが火の手があがっているほう、と分かるそうです。

 そして普段から、消火器や消火栓のある場所を知っておくようにしてください、とのことでした。

 分かっているようで、実は分かっていない、なるほどと思う内容でした。火事にはいつどこで遭遇するか分かりません。普段よく利用する場所では避難経路の確認なども必要だと思いました。