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三重県視覚障害者支援センター

5. ハイキングが終了いたしました(11月14日)

 11月14日木曜日のハイキング当日は、秋晴れを期待していましたところ、県南部では早朝から小雨が降っているという情報もあり心配していましたが、曇り空ではあるものの雨に濡れることなく、津市一身田寺内町周辺を歩くことができました。

 天候に加え、もうひとつの心配は公共交通機関の遅れでしたが、参加申し込みをしていただいた方やボランティアの皆さまも、集合時間までに出発地点のJR一身田駅前に集まっていただき、予定していた時間どおり出発することができました。遠方から交通機関を乗り継いできて頂いた参加者の皆さまには、本当に感謝申し上げます。

 今回のハイキング参加者は、視覚に障がいのある方が22人、同行援護・付添の方が16人、センターボランティアの方が14人と職員3人を含め合計55人でした。

 暑くも寒くもなく歩くには最適な日となり、出発から津市一身田寺内町の「ほっとガイドボランティア」の方々にも参加いただき、高田本山専修寺をはじめ、歴史的な街並みが残る寺内町の歴史などの話を聞きながら歩きました。

 全国に600以上ある真宗高田派寺院の本山である専修寺の境内は、東京ドーム2個分の広さがあります。「如来堂(にょらいどう)」と国内で現在残っている木造建築物の中で5番目の大きさの「御影堂(みえいどう)」は国宝です。お堂の中に入り、太い柱や実際に使用されているものと同じ瓦を特別に出していただき触ることができたので、その大きさ、質感を実感することができました。専修寺は、車いすの方や階段を使用するのが困難な方がお堂に入るためのエレベーターを設置しており、境内も砂利道ではなく石畳やコンクリートの通路が整備されています。さらに、歩きやすいところを歩行するため、地元のガイドボランティアの皆さまに配慮いただいたこともあり、安全に歩行することができました。

 途中、地域の交流の場でもある「寺内町の館」に立ち寄り、ビデオやガイドボランティアからの寺内町の詳しい歴史・文化について案内いただき、その後、古い町並みが残る「仲之町通り」に入って、「せこ」「村界水路」「道標」「昔の商家の格子」などの説明を受け、実際に道標や格子を触ったりしながら、JR一身田駅に戻りました。

 皆さまが安全確認を徹底していただいたおかげで、今年のハイキングも事故も無く終了することができました。参加者をはじめ、誘導・案内をしていただいた付き添いの方、ボランティアの皆さま、本当にありがとうございました。 

 今回のハイキングは、文化財や歴史的町並みを巡る散策でしたが、来年度はどこに行きましょうか。皆さんのご希望など、令和7年1月に予定しています「センターアンケート」などにてお聞かせ頂けますと幸いです。どうぞ、よろしくお願いします。