5. 好評だった日常生活用具等展示会(1月12日)
1月12日(木曜日)午前10時30分から午後3時まで、三重県社会福祉会館3階講堂にて「日常生活用具等展示会」を開催しました。昨年は、コロナ禍で出展数も7社と限定し、来場制限もあっての開催でしたが、今年は15社の企業が参加され、コロナ禍以前の規模で行いました。
当日は、62人の利用者と付添41人、計103人の方が来場され、展示会を楽しまれていました。今年の出展企業は、県外から拡大読書器や音声読書器、白杖や点字ディスプレイ、ルーペや遮光眼鏡、パソコンソフト、テレビなどの家電、トイレ用音声案内装置など多岐にわたる商品の展示がありました。来場された皆さんは、お目当てのブースで熱心に説明を受けたり、試されたりしていました。今回、特に人気があったのは、家電のブースでした。テレビやスピーカー、調理器具など実際の商品を試され、「こんなに進化しているんだ」「すぐにでも購入したい」など、皆さん楽しそうに話してみえました。
今回参加された方のお声を紹介します。
「新しい拡大読書器を体験できて良かった」「盲導犬の歩行体験ができて嬉しかった」「大阪の展示会へ行って気になっていたものがこの展示会でもう一度見れて良かった」「他の来場者と意見交換ができ楽しかった」「久しぶりに賑やかさが戻って嬉しい。オーブントースターが音で焼き具合を教えてくれるのが良かった」「パソコンの設定等のサービスは視覚障がい者にとってありがたいサービス」「今までの展示会の中で一番長く説明を受けることができた」など殆どの方が満足いただいているような感想を述べてみえました。
また、出展企業の皆さんにお話を伺ったところ、「平日なのに来場者が多くて驚いた」「細かく質問される方が多く商品の反応がよかった」「白杖を作ってまだ5年と浅いので利用者の声を直接聞くことができて有意義でした」「イベントの中止が続き2019年以来の展示会で久しぶりに生の声が聞けたのは非常に貴重でした」「最初に製品や他社の情報をもって説明を聞きにみえる方が多く、購買意欲を感じた」「音声付き製品を作り続けてほしいとの要望をいただいた」「三重県の方は非常にパソコンやITのことに関心があり、色々な質問があった」「製品が施設用の歩行誘導マットなので普段は通りすぎていかれることが多いのだが、一つ一つブースを回ってくれる方が多く、立ち止まって製品説明に耳を傾けてくれた」などの感想でした。企業側も直接、利用者と触れることでいい刺激をもらったのではないでしょうか。
今年の展示会は、初めて出展する企業や数年ぶりの出展企業もあり、様々な種類の商品をご紹介できたかと思います。実際触って試し、じっくりと説明を聞くことができる機会はなかなかないので、来年も利用者の皆さんに喜んでいただけるものを準備し提供できるように努めたいと思います。
なお、運営にご協力いただきました、ボランティアの皆さんには厚く御礼申し上げます。