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三重県視覚障害者支援センター

4. 2024年7月前半に紙幣が新しくなります

 日本銀行は、新しい日本銀行券について、2024年7月前半をめどに発行を開始することを発表いたしました。具体的な発行開始日については、所要の準備が整い次第、公表されるとのことです。

 なお、現在流通している日本銀行券は、新しい日本銀行券の発行が開始された後においても、引き続き使えます。

 新しい紙幣の発行は、偽造防止のため20年ぶりの刷新で、大きさは現行の紙幣と同じです。人物の「すかし」のみならず、背景には新たに細かい「すき入れ」が入っています。また、誰もが使いやすいよう、ユニバーサルデザインを施しています。具体的には、アラビア数字の導入、額面数字の大型化、紙幣の種類ごとに違う場所へ、指で触るとザラザラする識別マークが付いています。識別マークの形状は11本の斜線で、新一万円札は左右の短辺中央に、新五千円札は上下の長辺中央に、新千円札は短辺の左下と右上に配置されています。さらに、弱視(ロービジョン)者の方が視認できるよう、角度を変えると3Dの人物が回転する「3Dホログラム」は紙幣では世界初の技術です。なお、インキを高く盛り上げる「深凹版印刷」という印刷技術を用い、人物や数字、識別マークなどはざらざらとした独特の手触りになっています。

 新一万円札の肖像は渋沢栄一、新五千円札は津田梅子、新千円札は北里柴三郎ですが、「聖徳太子が懐かしい」という声が聞こえてきそうです。