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三重県視覚障害者支援センター

3. センターアンケート結果

 センターアンケートにつきましては、多くのセンター利用者の皆様にご協力を頂き、心からお礼申し上げます。本年度は、郵便事情もあり皆様のお手元に届くのが遅延し、ご迷惑をおかけいたしました。そのため、当初予定していた提出期限を延長し、令和7年1月15日(水曜日)から2月20日(木曜日)までの期間において集約いたしましたアンケート結果をご報告いたします。

 皆様のお住まいや年齢などご自身のこと、センター利用についてや情報の取得・利用方法などに加え、障害者福祉サービス受給者証の所持、録音図書の利用方法や日常生活用具についての項目を設けました。結果については以下のとおりです。

 発送数は1,147人(昨年度1,128人)、回答者は358人(昨年度343人)、回答率約31.2%(昨年度30.4%)でした。

(1) お住まいについて

全体358人のうち、北勢地域131人(全体の約37%)、中勢地域130人(約36%)、伊賀地域39人(約11%)、南勢志摩地域44人(約12%)、紀北・紀南地域6人(約2%)、その他8人です。北勢地域と中勢地域にお住まいの方が合計261人で全体の約73%を占めています。

(2) 年齢について

回答者350人のうち、10代未満1人、10代8人、20代5人、30代8人、40代15人、50代41人、60代58人、70代126人、80代以上88人でした。70歳以上の方が214人で全体の約61%、60歳代も加えると、60歳以上の方が272人で約78%となりました。

(3) 障害者手帳について

回答者356人のうち、お持ちの方344人で全体の約97%、お持ちでない方11人、その他1人でした。

(4) 障害者手帳の等級について

回答者352人のうち、1級168人、2級141人、3級13人、4級9人、5級11人、6級3人、なし11人でした。1級は全体の約48%、1・2級を合わせると全体の約88%となりました。

(5) 障害者福祉サービス受給者証について

回答者351人のうち、お持ちの方は175人で全体の約50%、お持ちでない方は167人で約48%、その他9人でした。

(6) センター利用について

回答者349人のうち、大変よく利用が47人、時々利用が122人、ほとんど利用していないが87人、全く利用していないが93人でした。大変・時々利用している方は169人で全体の約48%、ほとんど・全く利用していない方は180人で約52%でした。昨年度とほぼ同率で、利用していない方が少し上回っています。

(7) センターのことを知った場所等について

全体355人のうち、多い順に、市町等の行政の窓口136人で全体の約38%、次に家族・知人86人で約24%、病院・診療所(眼科医等)48人で約14%、広報誌20人で約6%、その他(盲学校ほか)は65人で約18%でした。市町等の行政の窓口をはじめ、引き続き普及啓発を続けていきます。

(8) 点字図書館の利用について

回答者354人のうち、よく利用71人、時々利用30人、ほとんど利用していない64人、全く利用していない189人でした。

 よく利用、時々利用している方は101人で全体の約29%、ほとんど・全く利用していない方は253人で約71%となり、利用していない方が大きく上回っています。引き続き、センター機能の周知を強化していく必要があります。

(9) 外出の方法について(複数回答可)

回答580のうち、多い順に、家族か知人の付添が240、次に白杖を使用してひとりで出かける100、ガイドヘルパー等を依頼するが99、白杖を使用せずひとりで出かける63、タクシー60、盲導犬2、その他20でした。家族か知人の付き添い、ガイドヘルパー等を合わせると339で全体の約58%となり、ひとり(白杖、白杖なし、盲導犬、タクシーほか)で外出される方は225で全体の約39%となりました。

(10) 地元に同行援護の事業所がありますか

回答者351人のうち、事業所があるは173人で全体の約49%、ないは32人で約9%となりました。なお、149人(約42%)の方がわからないという結果でした。同行援護事業の認知度を高めていくことも必要です。

(11) センター訪問の際、利用するものについて

全体372人のうち、多い順に、交通機関(バス、電車など)が157人で全体の約42%、自動車(タクシーを含む)が152人で約41%、その他(徒歩など)が25人で約7%でした。また、センターに訪問されたことがないと思われる回答なしの方が38人で全体の約10%でした。センターの所在地は、比較的交通機関を利用しやすい立地だと考えられますが、交通機関と自動車等の利用が、ほぼ半数ずつとなっています。

(12) 「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」について

全体358人のうち、内容をよく知っているが7人、ある程度は知っているが詳しくは知らないが61人、名前だけ知っているが65人、名前も知らない・その他が225人でした。内容をご存じない方が290人と全体の約81%を占め、昨年度とほぼ同じでした。引き続き、法の内容等を広く普及啓発していきます。

(13) 情報を得るため重要な手段について(複数回答可)

全体708に対し、多い順に、家族・友人・介助者112、ラジオ109、テレビ101、スマートフォン・タブレット端末98、デイジー図書71と、昨年度と上位は大きく変わらず、ラジオ、テレビのメディア関係は全体の約30%でした。また、4位のスマートフォン・タブレット端末98、6位のパソコン59及び7位の携帯電話57を加えるとIT関係で全体の約30%となります。なお、5位のデイジー図書71と9位の点字30を合わせると全体の約14%で昨年度と同じでした。また、書籍・新聞・雑誌は47、ファックスが2でした。家族や友人など人を通じてや、メディアやスマートフォン・パソコンなど、ITを活用しての情報収集が重要と考える方が多い結果となっています。

(14) スマートフォンについて

全体356人のうち、持っている方が191人で全体の約54%、持っていない方が151人で約42%、今後持とうと考えている11人で3%、その他が3人でした。持っている方が半数以上となりました。

(15) インターネット利用について

回答者200人のうち、利用しているが143人で全体の約72%と、昨年度より大きく約24ポイント上昇しています。また、以前利用していた方は3人で約1%、利用していない方は46人で約23%、今後利用したい方は8人で4%でした。

(16) 録音図書を利用されている方に、普段どのような機器を利用しているかについて

回答者176人のうち、多い順に、プレクストークPTR3が95人で全体の約54%と半数を占めています。パソコンが20人で約11%、リンクポケットが14人で約8%、センスプレーヤーが13人で約7%、点字ディスプレイが5人で3%でした。残りはその他で29人でした。

(17) 録音図書を利用している方に、その方法について

回答者105人のうち、多い順に、点字図書館からのCD・SDカードが50人で全体の約48%、デイジーオンラインが40人で38%、その他15人でした。

(18) 日常生活用具の購入について

回答者326人のうち、購入したいものがある方が159人、ない方が167人でほぼ半数ずつでした。

購入したいものは、白杖、センスプレーヤー、プレクストークPTR3等や体重計、血圧計、ルーペ、時計、家電などや、あしらせ、スマホアプリなどがありました。

(19) 今後も注力していくと良いと考えられるセンター業務・サービスについて(複数回答可)

全体980のうち、多い順に、生活相談・訓練・指導171、日常生活用具の展示・紹介サービス153、情報誌や図書だより等による情報提供サービス141、ITサポート(情報支援)116、点訳・音訳ボランティアの育成及び支援について95、図書館サービス95、ハイキングの実施や奉仕員の会との交流会や社会参加促進事業71、小中学校、大学等に対する学習機会の提供サービス67、特に注力すべきものはない48、新たなサービス23でした。順位は昨年度とほぼ同じでした。

(20) 自由記述について、多かった意見を一部掲載させていただきます。

◆センターの立地(遠い、自分の市町にあれば良い、複数の設置、各地域で事業を実施してほしいなど)

◆センターの認知度向上

◆パソコン・スマホの講習会の実施

◆交流会の開催

◆家族への支援

◆情報提供の充実

 また、障がい者福祉・災害に対する取り組み、図書の製作及びアンケートの入力方法等についてのご意見もいただきました。 

 なお、例年、センター職員への感謝とねぎらいの言葉も多くいただいております。

 アンケートの結果を受けまして、職員一同、センター機能の創意工夫に取り組みながら、事業の推進に努めてまいりますので、引き続きご理解・ご協力等よろしくお願いいたします。