3. 協会 会長と各部代表の年頭のご挨拶
[三重県視覚障害者協会]
令和7年新春ご挨拶
三重県視覚障害者協会
会長 中島 信哉
「はなしょうぶ」の読者の皆さま、明けましておめでとうございます。新春を迎えられ、おだやかにお過ごしのことと存じます。
さて、昨年の旅館業法の改正、民間事業者への合理的配慮義務化は始まったばかりですが、国が進めるコミュニケーションのデジタル化推進は、新たな課題も見えてきています。スーパー、鉄道切符発券機、レストランのタブレット機器による注文入力、コンビニの自動精算機、病院や薬局会計のタッチパネルの機器・レジ、インターネットを利用したサービスの申請など、私たちにとっては生活に困る機会も増えているところです。協会では、視覚障がい者もスマホやパソコンによるインターネットを利用した情報収集・発信を少しでもできるよう、IT機器の講習会などを行いながら、少しずつ前に進めていきたいと思っています。
私たち目が不自由な者にとっては、自分でできないことも沢山残っていることも事実です。そこで、障害者福祉受給者制度により外出を支援して頂ける同行援護従事者の存在は、有難い制度と言えます。しかし、私たちの外出サポートに重要なガイドヘルパー、同行援護事業者が減少し、私たちの生活の質の低下が全国的に問題となってきています。さらに、ガイドヘルパーの高齢化、賃金の低さによる従事者の減少が課題となっています。そのため、視覚障がい者の外出を支援するガイドヘルパーの必要性を広く周知することを目的に、日視連は一昨年、12月3日を「視覚障害者ガイドヘルパーの日」として認定を受けました。今後、全国の視覚障がい者の同行援護が充実、発展することによって、人と人とのつながりが広がり、その結果として私たちの社会参加が促進されることを願っています。
引き続き、視覚障がい者の外出を保障する諸制度の理解を促しつつ、制度の更なる発展を目指し、さらに、その支援者たるガイドヘルパーの地位向上や人材確保も同時に目指すための活動に協同しながら、当協会も取組を進めていきます。
おわりに、皆様のご多幸とますますのご健康をお祈りし、新年のご挨拶に代えさせていただきます。
[スポーツ部]
スポーツ部長 柳沢 強志
明けましておめでとうございます。
新年が始まりましたね。皆さん、体調はいかがでしょうか?
昨年もスポーツ界、いろいろありましたね。メジャーリーグでは、大谷翔平所属のドジャースの世界一、大谷翔平2年連続のMVP。オリンピック&パラリンピックでは、日本勢の目覚ましい活躍ぶり。また、日本プロ野球界では、セ・リーグ3位の横浜DeNAベイスターズ日本一と、いろんなことがあった1年。
我がスポーツ部では、グランドソフトボール部2年連続全国大会出場、フロアバレーボール部東海大会3位といろんな活躍がみられました。
今年も皆さんの活躍がみられますように。
[グランドソフトボール部]
昨年は、第23回全国障害者スポーツ大会「SAGA2024」にて、メダルを取れず残念でした。今年は、東海大会(全国障害者スポーツ大会グランドソフトボール競技予選兼第55回日視連東海地区グランドソフトボール大会)が三重県で開催されます。開催日は5月18日(日曜日)です。会場は、津市の三重県身体障害者総合福祉センターグランドです。準備等は大変ですが、皆さま、是非とも見に来てください。
さて、盲学校ではグランドソフトボール部が無くなっており、学生のグランドソフトボール経験も無くなり、そのため、学生のグランドソフトボール部への参加等も無くなっております。是非とも興味のある方は、いつも三重県身体障害者総合福祉センターグランドで練習をしていますので、見学に来てください。昨年は12月8日(日曜日)に練習納めをし、今年は2月から練習を始めます。
[サウンドテーブルテニス部]
新年明けましておめでとうございます。
STT部代表 伊藤 雅彦です。
支援センターに卓球台が入って早14年が経ちました。その後STT部の会員も増え、津、名張、鈴鹿、菰野、桑名にも卓球台が入り、各地区で盛んに練習が行えるようになり、ここ数年全国大会等で上位の成績を獲得できるようになりました。これも審判・ボランティアさん等のご協力のおかげだと思っております。
さて、2035年の「第89回国民スポーツ大会」が三重県内で開催されることに内々定されています。おっとっと!現在のSTT部会員は結構な年齢になると思いますが、体力をつけて頑張りましょう!!
今年も会員34名全員で頑張って活動していきたいと思いますので、皆様のご協力をどうぞよろしくお願いします。
[フロアバレーボール部]
フロアバレーボール部 代表 西川 恭史
新年、あけましておめでとうございます。
昨年もフロアバレーボール部の活動に、ご支援ご協力いただき、ありがとうございます。
令和6年3月に開催されたエンジェルカップ(全日本選抜愛知大会)では、1部で4位(11チーム中)、また同年11月に開催された東海大会では3位と、着実に活動の成果をだせるようになってきました。
今年も、各大会でよい成績をとれるように、練習を積み重ねていきたいと思っています。
フロアバレーボールは、視覚障がい者と健常者が一緒にプレーできるように考案されているスポーツです。年齢、男女、健常者の区別なく、ご興味ある方は、是非見学にきてください。参加も大歓迎です。月1回、日曜日に三重県立盲学校の体育館をお借りして練習しています。
皆様が、今年も一年健康で過ごされますよう、心からお祈り申し上げます。
[女性部]
女性部長 西方 敬子
あけましておめでとうございます。
女性部では、昨年7月にアスト津の会議室をお借りして、ストーリーテリングと歌の集いを行いました。皆さんとても喜んでいらっしゃいました。
また、11月にはマイナンバーカードの勉強会を行いました。本年も、生活に役立つ情報や楽しい催し物を行いたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
[情報部]
~今年こそ楽しくデジタル化に挑戦しましょう~
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
多様性の尊重という言葉を聞くことが多くなりました。人々の異なる背景、価値観、ライフスタイル、能力、文化などを受け入れて理解し、評価する姿勢のことだと言われています。
その基本となることは、自らが自主性を保ちながら適切に情報を入手することです。近年、デジタル化・DX、そしてAIなどと言うことが日常に入りこんできています。
私たちは、このような新しい情報化の波にはなかなかついていきにくいと言われてきました。のっぺらぼうのスマートフォンの画面をどのように触れれば、健常者のように手軽に使えるようになるのだろうかという悩みは常にあるでしょう。
しかしながら、視覚に障がいがあるからこそ身近なスマートフォンの新しくて優れた機能を活用することによって、見えないという不便さを克服できる部分もあることは確かです。
音響装置が付いていない歩行者信号機をスマートフォンで確認する、配達された郵便物をすぐに読んでみる、家族から送られてきたスナップ写真の説明をしてくれる、簡単な料理レシピを調べてレパートリーを増やす、音声マップを聴きながら商店街に出て知らなかったお店を見つけてみるなど、かなりの部分で実用的に使えるようになってきました。
情報部では、パソコンやスマートフォンのこのような楽しい機能を多くの仲間と共有したいと思っています。
オンラインのスカイプやズームで居ながらにして語り合う、メールなどで文字情報の交換をする、あるいは生で集まりながらスキルアップをするなどの活動をしています。新しい仲間も募集していることをお伝えして新年のあいさつとします。
(内田順朗 080-2632-4989)