3. 知事に要望書を手交しました(10月3日)
10月3日木曜日、午前10時30分から名張市にて開催された、第83回三重県視覚障害者福祉大会式典において、協会会長から三重県知事(三重県子ども・福祉部長代理)に要望書を手交しました。なお、要望書の手交の前には、協会理事が舞台演壇で要望書の読み上げを実施しました。
以下は、要望書の内容です。センター利用者の皆さん、よろしければご確認ください。
令和6年10月3日
三重県知事 一見 勝之 様
社会福祉法人 三重県視覚障害者協会
会長 中島 信哉
視覚障がい者の社会参画の推進について(要望)
三重県におかれましては、日頃から障がい者福祉施策にご尽力くださり心より深謝申し上げます。
とりわけ、視覚障がい福祉の実践の場として、三重県視覚障害者支援センターの運営を通じて、必要な情報の提供及び支援により、視覚障がい者の自立と社会参加を促されております。
また、障がい者施策として、令和6年4月1日に改正障害者差別解消法が施行され、三重県におかれましても積極的に民間の事業者に対し、合理的配慮が義務化されたことを周知されていますことに対し、御礼を申し上げます。
こうしたなかで、視覚障がい者の社会参画のためには、職域拡大、外出等における安全確保等は、当協会すべての会員が常時切実に 求める基本事項です。改めまして、次の6項目を要望いたします。
要望事項1
視覚障がい者の職域拡大のため、県におかれては、市町、民間企業の模範となるべく、分け隔たりなく積極的に視覚障がい者を採用していただくようお願いいたします。なお、採用後は視覚障がい者の特性を考慮した職場の選定や合理的配慮の行き届いた職場環境の整備をお願いいたします。
要望事項2
視覚障がい者の外出における移動の安全・安心を確保するため、「同行援護事業」の必要性の周知、さらに担い手であるガイドヘルパーの人材確保について、ご支援いただきますようお願いいたします。
要望事項3
「改正障害者差別解消法」が令和6年4月1日に施行され、県におかれては、民間事業者に障がいのある人への「合理的配慮の提供」が義務化されたことについて周知していただいているところですが、合理的配慮の内容についても広く県民に周知いただきますようお願いいたします。
要望事項4
「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」の制定を踏まえ、あらゆる生活の分野で視覚障がい者の情報アクセシビリティを向上させていただくようお願いいたします。
要望事項5
視覚障がい者の踏切横断の安全確保のため、踏切内での視覚障がい者用誘導設備の設置について、国が公表した新しい指針に沿って整備を進めていただきたい。また、設置後は機能が維持されるよう、定期的な点検を実施するなど、維持管理についても徹底していただきますようお願いいたします。
要望事項6
交差点等を安心して横断するため、音響式信号機及び高度化PICSの整備、さらに横断歩道へのエスコートゾーン設置をお願いするとともに、歩道のない道路を安心して通行するため、外側線(白線)等の設置を進めていただきたい。また、破損・色落ちした視覚障害者誘導用ブロックの補修等、維持管理についても徹底していただきますようお願いいたします。