3. 7月3日に新紙幣発行
新しい日本銀行券一万円券、五千円券および千円券が7月3日に日本銀行から発行されました。新券は、発行開始日以降、日本銀行から金融機関に支払われ、準備が整った金融機関から、順次、金融機関の窓口やATM等において入手可能となります。新一万円札の肖像は渋沢栄一、新五千円札は津田梅子、新千円札は北里柴三郎です。
新しい紙幣の大きさは現行の紙幣と同じです。人物の「すかし」のみならず、背景には新たに細かい「すき入れ」が入っています。また、誰もが使いやすいよう、アラビア数字の導入、額面数字の大型化、お札の種類ごと違う場所に、指で触るとザラザラする識別マークが付いています。識別マークの形状は11本の斜線で、新一万円札は左右の短辺中央に、新五千円札は上下の長辺中央に、新千円札は短辺の左下と右上に配置されています。さらに、弱視(ロービジョン)者の方が視認できるよう、角度を変えると3Dの人物が回転する「3Dホログラム」は、紙幣においては世界初の技術です。なお、インキを高く盛り上げる「深凹版印刷」という印刷技術により、人物や数字、識別マークなどはざらざらとした手触りになっています。
現在流通している日本銀行券は、新しい日本銀行券の発行が開始された後においても、引き続き通用しますので、新券に交換いただく必要はありません。従来の日本銀行券が使えなくなるといった誤った情報や詐欺行為などにご注意ください。