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三重県視覚障害者支援センター

2. 「国際白杖の日」等について

 10月15日の国際白杖の日は、視覚障がいへの認識・関心を高めることを目的に、世界盲人連盟(現:世界盲人連合)によって1970年に制定されました。白杖を持って歩行している視覚に障がいのある方が、鉄道駅ホームからの転落事故や踏切の横断時における事故により命を落とされたという悲しい報告がされています。こうした事故は、付近の方の声かけにより、未然に防ぐことができます。

 今年も、県内各地域(四日市市、津市、松阪市、伊勢市、名張市、熊野市)において、ひとりでも多くの方が、白杖を持つ視覚に障がいのある方に関心をお持ちいただき、状況によっては、声かけなどをしていただけることを願って、協会各支部が主体となり啓発活動を実施します。

 また、同行援護を創設した「改正障害者自立支援法」が成立した日(平成22年12月3日)を踏まえ、12月3日を「視覚障害者ガイドヘルパーの日」として、記念日とすることが昨年、認定されました。加えて、12月3日から10日までが記念週間となりました。同行援護を利用する視覚障がい者は拡大の一途を辿り、現在では視覚障がい者の外出を保障する仕組みとして、白杖を利用した単独歩行、盲導犬を利用した歩行とともに最も重要な外出保障の手段となりました。しかし、同行援護はまだまだ社会で広く知られておらず、また、その担い手であるガイドヘルパーの不足が続いており、新たなガイドヘルパーの養成が喫緊の課題となっています。今後は、社会に視覚障がい者の外出を支援するガイドヘルパーの必要性を広く周知していく必要があります。