2. 横断歩道、生活道路の法定速度について
今年の夏も酷暑となり、熱中症警戒アラートが発表される日が続いています。熱中症警戒アラートが発表された地域においては、気温が著しく高くなることにより、熱中症による人の健康に係る被害が生ずるおそれがあります。どうか、暑い時間帯の不要不急の外出は控えるなど、自発的な熱中症予防を心がけてください。
さて、外出に関するニュースとして、横断歩道の設置については警察が行っていますが、5月30日に警察庁は「道路標識、区画線および道路標示に関する命令」の改正案をまとめ、横断歩道の現在の白線と白線の間隔を、現行の「45cmから50cm」から「45cmから90cm」に拡大する方針とのことです。理由は、間隔が広がれば路面にひく白線の本数が減り、車のわだちを避けることも可能となり、横断歩道の設置や維持管理の経費が節減できるということだそうです。確かに白線が剝がれている横断歩道が、特に交通量の多い道などで見かけられます。
警察庁も当初は、横断歩道全てを対象としていましたが、視覚に障がいのある方々の安全に配慮し、音響信号機などが設置されている場所などに限定するとのことで、7月26日に施行されました。エスコートゾーンの設置も進まないなか、塗料の厚みを頼りにして横断歩道をわたる方もいますので、設置にあたっては特に地域でしっかりと説明をしていただき、安全確保に努めていただくことが重要です。
また、中央線などがない一般道路(道幅の狭い生活道路)の法定速度が、時速60キロから時速30キロへ引き下げる改正道路交通法施行令が7月23日に閣議決定され、2026年9月から施行される方針で、法令の改正手続きが進められていくようです。事故抑止のためということですので、ドライバー等への周知徹底が必要です。