16. 投稿 川柳・短歌
川柳
息詰む場三部制覇で音の舞
6月1日開催の「第13回 日視連東海地区盲社会人サウンドテーブルテニス大会」で男性の部、女性の部、男女混合の部の三部門で三重県勢が優勝でした。
やま苺
(水無月会 石田 寿子選)
食事毎二膳の箸を箸置きに
水谷 幸
頑張りのきかぬふと身に聞けば八十路越え
加藤 枝美
唯一無二どんな命も愛おしい
楠木 博子
短歌
白杖の杖に触れたるつつじの葉
表つるつる裏もつるつる
柿野 豊嘉
めぐりあいやっとついたなあかあかと
対の電池のごときカップル
倉田 隆子
緑濃き六月の坂のぼるとき
かなしきは川少年の朝
(みどりこき ろくがつのさか のぼるとき かなしきは かわ しょうねんのあさ)
二宮 銀鏡
あじさいの便り聞くたび鮮やかに
脳裏に浮かぶ鎌倉の街
梅雨の頃になると勤務先の施設の利用者さんとあじさいの話で盛り上がります。そんな時私は50年近く前、厳しかった病院実習の合間に訪れた鎌倉の街中に咲き誇っていたあじさいの美しい風景を思い出します。
松阪のしょうちゃん
大輪の打ち上げ花火遠はなび
遥か昭和が脳裡にうかび
我が家は高台にありまして花火がよく見えました。若い頃は、わくわくしました。世は高度成長時代でした。
美栄子