14. 令和5年度 視覚障害者協会要望項目について
三重県視覚障害者協会では、視覚障がい者の安全を守るとともに、視覚障がい者が社会の一員として豊かな日常生活を過ごし、社会参加を図りながら自己実現を果たすことができるよう、毎年、解決すべき具体的な課題についてまとめ、「要望書」として県にお渡ししています。今年度の要望項目については、以下のとおりです。
要望事項1
県立盲学校及び県立聾学校の建て替えに際しては、職員及び児童・生徒が通学路を安全に通行できるよう、歩道を新設するなど安全性を高めるほか、校舎等は合理的配慮を十分に検討し、整備していただきたい。また、その際には、県立盲学校の校名を県立視覚支援学校に変更していただくようお願いいたします。
要望事項 2
視覚障がい者の職域拡大のため、県におかれては、市町、民間企業の模範となるべく、積極的に視覚障がい者を採用していただきたい。また、適切な採用職種をあらかじめ明確にしていただくとともに、採用後は、視覚障がい者の特性を考慮した職場の選定や合理的配慮の行き届いた職場環境の整備をお願いいたします。
要望事項3
自治体の庁舎やスポーツ施設など公共性の高い施設には、各所に視覚障害者誘導用ブロックを設置していただきたい。また、破損や色落ちした視覚障害者誘導用ブロックは補修する等、維持管理の徹底をお願いいたします。
要望事項 4
視覚障がい者が踏切を安全かつ安心して渡れるようにするため、必要とされる踏切周辺の警告ブロックと踏切内に凹凸のある視覚障がい者用誘導路の設置を進めていただきたい。
要望事項5
交差点等を安心して横断するために、音響式信号機のさらなる増設とスマホ対応の高度化PICSの積極的な導入及び横断歩道へのエスコートゾーンの設置を引き続きお願いいたします。
要望事項6
「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」の制定を踏まえ、あらゆる生活の分野で視覚障がい者の情報アクセシビリティを向上させていただきたい。また、日常生活用具給付の地域間格差を解消するとともに、スマートフォンやパソコン等のICT機器を日常生活用具の費目に加えるよう県から市町に働きかけていただくようお願いいたします。