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三重県視覚障害者支援センター

10. 全国視覚障害女性研修大会(新潟)のご報告

女性部 河内 とみ子

 第71回全国視覚障害女性研修大会、東海・北信越ブロック新潟大会に9月3日、4日の両日出席させていただきました。全国から、300名ほどの参加がありました。

 1日目、午前の全国代表者会議では、常任委員4名が承認されました。一部修正を加えて7つの議事すべてが採択されました。

 午後の研修会第一部では、新潟医療福祉大学・学生支援機構中央教育センター教授による、「ガンによって得た自由『自分を解放する力』」というテーマの講演がありました。

 第二部では、「視覚障害あるある あんな事こんな事、失敗談やそれを乗り越えたこと」を題材として各ブロックから6名の発表がありました。表現力豊かに語られ、会場からは笑いと共感の拍手が絶えなかったです。

 助言者の日視連、吉松政春副会長は、自身の体験談として、白杖を持つことも含め、最初は辛いこととして対応できないが、次第に自分なりの方法を見つけ出していくもの。小さなきっかけや挑戦、同じ悩み・苦しみ・失敗談を共有できる仲間作りが大切、と述べられました。

 木村弘美理事長からは、失敗を笑いに替えるライフスタイルや全盲でよかったと言えるエネルギーはすごい、見えにくくなる中での工夫や努力は、見えにくくなって辛い思いをしている子どもたちに元気を与える内容であると述べられました。また、周りの方々に支えられていることへの感謝が共通して印象的だったとご自身の経験も交えて述べられました。

 そのほか、会場からは、簡単でおいしい唐揚げの作り方や食事介助の工夫などについて、長年の様々な経験による活発な情報提供、意見交換が行われました。 

 2日目は、開会宣言から始まり、第二部では決議の採択を行いました。今年は、日々の買い物をはじめとする生活に関する項目、デジタル化や移動に関する項目、子育て支援や介護、災害・犯罪に対する視覚障がい者のための具体的な方策など15項目が採択されました。

 締めくくりの挨拶が吉松政春副会長よりありました。次回の開催は、兵庫県に決定しました。

 新潟も大変暑い日でしたが、多くの方が集まり、有意義な時間となりました。