10. 女性部 可愛家パイルさんの落語を聞いて
女性部 西方 敬子
皆様、日頃は女性部の事業にご協力いただき、誠にありがとうございます。
さて、昨年11月24日の午後1時から、支援センターの研修室をお借りして、可愛家パイルさんの落語を聞く会を行いましたので、ご報告申し上げます。
可愛家パイルさんは、女性落語家です。彼女の落語人生は、関西の大学の落研に入ったときから始まりました。芸名は先輩につけてもらいました。女子学生は全員「可愛家」。女子は3人いたので、彼女はパイル、他の二人はデニムとモメンだったそうです。
大学を卒業してからは全く落語をしなくなり、結婚して子育てをしていたとき、ママ友から、「あなた落語ができるんだったら、是非披露して」と言われ、それからあっちこっちで落語をするようになりました。今では、1か月に1回、古民家を借りて独演会を開いているそうです。
さて、落語は二席聞かせてもらいました。
最初の話は、若い貸本屋さんが商家の奥さんに見初められ、旦那さんがいないときに家に上がってお酒を飲んでいたら、旦那さんが帰ってきます。さあ大変!慌てて逃げ出しますが、財布を忘れてしまい、心配で次の日、尋ねていきます。そこで、旦那さん夫婦と貸本屋さんのコミカルな会話が楽しい落語でした。
二席目は、おおだなの旦那さんがお妾さんのところにばかり行くので、本妻さんが怒り出し、丁稚のさだきちに詰問します。さだきちは困り果て、コマを三つ出して、本妻さんのコマとお妾さんのコマを同時に回し、その間に旦那さんのコマを回します。何回やっても、旦那さんのコマはお妾さんのコマの方に回っていくという話でした。コマ回しがまるで本当のコマを回しているように迫力がありました。
面白く、みんな大笑いしました。彼女の日頃の練習と目に見えない苦労が偲ばれる素晴らしい落語でした。
来年度も女性部では、皆様に喜んでいただけるような面白い企画を考えたいと思います。皆様もよいアイディアがありましたら、是非ご一報ください。よろしくお願いいたします。